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  • 沖縄の銀行支店が商業施設に入居。客数は1.5倍~2倍増
  • 商業施設と客を呼び合う相乗効果、快適な内装、駐車台数拡大が鍵
  • 銀行側はファンを増やし、ローンなどの取引拡大につなげたい考え

 県内地銀の支店の運営戦略に変化が出ている。商業施設の敷地内に店舗を構えたり、テナントとして入居したりして商業施設と相互に客を呼び合う相乗効果を狙い、駐車台数を拡大し利便性向上を図っている。業務効率を重視した簡素なイメージの店内デザインを刷新。来店客が快適に待ち時間を過ごせるよう配慮した。来店客から評価を得て、客数は1・5~2倍に伸びている。(政経部・照屋剛志)

琉銀の大謝名支店。記帳台に椅子を配置するなど来店客が快適に過ごせるようにこだわっている=2月22日、宜野湾市

 琉球銀行は昨年2月に沖縄そば店や携帯電話ショップなどが入居する商業施設に大謝名支店を開設。複数のテナントと共有するため、駐車台数は前の店舗より2倍に増えた。

 床材に初めて木材を使用。待合スペースの椅子を1人掛けにし、出入金の申請書を記入する記帳台にも椅子を配置し、来店客がゆったり過ごせるようにした。

 駐車台数拡大や店内デザインが女性客を中心に評価を得ており、来店客数は前店舗の1・5倍になったという。来店客との接点が増えることで、ローンや預金などの取引拡大にもつながると期待する。

 沖縄銀行は2月に糸満市のサンエーしおざきシティの敷地内に糸満支店を新築移転。大型商業施設からの来店客の呼び込みも狙い、休日も営業するローンセンターも新設した。

 内装は、脳科学を活用したデザインを採用。店内の照明を屋外の太陽光と光の強さや色合いを自動で合わせ、来店客がリラックスできる空間を演出した。来店客は前の店舗に比べ2倍に増えた。

 沖縄海邦銀行は、4月に開店予定の浦添市のてだこ支店が商業施設に入居する。間接照明やじゅうたんを取り入れるなど内装にもこだわる。

 3行とも「正確・迅速な業務で待ち時間を減らすことも重要だが、お待たせする時間も快適に過ごしてもらうことで顧客満足度を高めたい」とする。

 これから開設する店舗で同様の戦略を展開する方針で、「支店に足を運んでもらえる機会を逃さず、自行のファンを増やしていきたい」と意気込んでいる。