街は、異様な静けさに包まれていた。東京電力福島第1原発から南に約10キロの福島県富岡町。原発事故で、全住民約1万4千人が避難を強いられている。地震で壁や看板が剥げ落ちたパチンコ店、一階部分が津波に飲まれた痕跡の残る温泉旅館が目に飛び込む。無人地帯と化して約5年。