那覇港で4月から、クルーズ船の2隻同時寄港が週に1度定例化することが分かった。那覇や石垣島などにクルーズ船を定期運航しているスタークルーズ社(香港)が、4月から新たに「スーパースター・ヴァーゴ」(7万6800トン、乗員乗客約2800人)を那覇港と宮古島に定期運航を計画していることによるもの。

沖縄県内に定期就航が計画されている「スーパースター・ヴァーゴ」(スタークルーズ社ホームページより)

 現在、岸壁の使用について那覇港管理組合と調整中。ことし1年で399回予定されているクルーズ船の県内寄港回数は、さらに増加する見込み。経済効果に期待が高まる一方、ピーク時の観光バス手配や岸壁利用調整など、受け入れ態勢の早急な改善が必要になる。

 計画によると、ヴァーゴは中国・広州発着で那覇、宮古島に寄港する。9月までの半年間で那覇港に31回、平良港に29回の寄港を予定している。

 同社が現在県内で定期運航している船は、台湾と石垣、那覇を結ぶ「スーパースターアクエリアス」(5万1309トン)。2015年7~10月には「スーパースター・リブラ」(約4万2300トン)が中国本土と宮古島間を季節定期運航し、今年も運航が予定されている。ヴァーゴは不定期便としての実績はあるが、定期便は初めて。計画が決まれば、スター社が運航する5隻のクルーズ船のうち3隻が県内に定期運航する。

 クルーズ船需要に期待が高まる一方、宮古島では慢性的な観光バス不足の問題が深刻化すると、懸念の声が挙がる。那覇市内でも10月から増加する修学旅行との観光バスの調整が緊急の課題になる。

 那覇港の岸壁については、現在貨物船バースと共同で使用しており、急激に増えたクルーズ船需要に対応するために相互のスケジュール調整が重要となる。管理者の那覇港管理組合には迅速な対応が求められる。(政経部・久高愛)