新潟市で小学2年の女児が殺害されてから1週間。近所に住む23歳の男が死体遺棄などの疑いで逮捕、送検された。ようやく事件の全容解明に向かい出した

▼デザイナーになりたいという幼い子の夢はなぜ奪われなければならなかったのか。二度と戻らない命を思うたびに胸が張り裂けそうになる。同時に子どもたちを犯罪からどう守るかも改めて突きつけられた

▼警視庁の有識者研究会が昨年、子どもや女性の安全対策をまとめた提言書では、東京都内で小学生以下の子が不審者に声を掛けられたり、性犯罪に巻き込まれたりする場所は「道路上」が多いことが分かった

▼面識がない者から被害にあった時刻は、小学生では「15時~17時台」。まさに帰り道が危険にさらされている状況がある。提言書では警察や自治体、地域住民、事業者などが連携し、情報分析・発信、教育などの安全インフラの構築が必要としている

▼最近ではどの自治体でも地域や学校、民間などがさまざまな形で見守り活動を行っている。にもかかわらず、である。地域には死角になりがちな「入りやすくて、見えにくい」場所も存在する。防犯対策の点検作業も必要だ

▼犯罪を起こさせないという日常生活の中での意識も鍵となろう。尊い命が奪われる悲劇を断ち切るための社会づくりは一人一人にかかっている。(赤嶺由紀子)