浦添市内の病院から退院し、約3時間後に沖縄県庁で膵(すい)がんと公表した翁長雄志知事の会見。手術前より頬はこけていたが、冒頭のあいさつでは普段と同じように「ハイサイ、グスーヨー、チューウガナビラ」の言葉で始まり、「元気に退院した。与えられた知責任を全うしたいと考えている」と、少しかすれた声に力を込めた。

退院し、車に乗り込む翁長雄志知事=15日午前10時半すぎ、浦添総合病院前

 今秋の知事選や7月にも土砂投入が予想される新基地建設問題などへの対応が注目される中、県庁6階の会議室には本土メディアを含め報道陣約100人が詰め掛けた。

 会見時間は知事の体調を考慮し、わずか10分間。県内メディアを代表した幹事社の質問で「(膵がんは)悪性なのか? ステージは? 転移はないのか? 今後は?」などと一気に問われると、硬い表情を緩めて「(質問が)多すぎて」と苦笑いする場面も。

 那覇市長だった12年前に、胃がんで全摘出手術したことにも触れながら「公務をしっかりこなしていくことが私の一番の眼目」と強調し、再選出馬については言及を避けた。