国の文化審議会(宮田亮平会長)は11日、沖縄県立図書館が所蔵する「琉球国之図」1巻と沖縄県立博物館・美術館が所蔵する「間切図」7枚を新たに国の重要文化財(歴史資料)に指定するよう、馳浩文部科学相に答申した。今年夏から秋にかけて正式に指定される予定だ。

「琉球国之図」の一部(沖縄県立図書館所蔵)

 県内の有形文化財が国の重要文化財に指定されるのは32件目。地図はいずれも18世紀中ごろ、琉球王府が独自の測量技術を生かして検地した実測図を、18世紀末ごろ編集して作成した。

 当時の行政単位だった間切ごとに色分けされ、間切内の集落や道筋、川筋、御嶽、番所などの施設が示されている。答申では琉球国の歴史や測量史、地図史上で学術価値が高いと評された。

 地図は現在、文化庁の東京国立博物館に保管されており、4月に予定している新指定展で展示される可能性もある。

 また、国の文化審議会は、江戸時代初期の京都の町並みを描いたびょうぶ絵「紙本金地著色洛中洛外図(しほんきんじちゃくしょくらくちゅうらくがいず)」(東京国立博物館所蔵)や、春日大社(奈良市)に伝わる室町時代の甲冑(かっちゅう)「黒韋威胴丸(くろかわおどしどうまる)」など4件の美術工芸品を国宝に指定するよう馳文科相に答申した。「琉球国之図」「間切図」を含め46件を重要文化財とすることも求めた。