那覇市の平和通り商店街振興組合のメンバーや市職員らで組織する「アーケード検討委員会」(委員長・饒平名康臣振興組合副理事長)は16日までに、既存アーケードを撤去する方針を確認した。29日の同組合総会で5年後の撤去開始と「オーニング(日よけ)の設置」といった代替案の検討などを提案する。(社会部・浦崎直己)

5年後撤去開始方針が確認された平和通りのアーケード=16日、那覇市牧志(金城健太撮影)

老朽化が進む平和通り商店街のアーケード

5年後撤去開始方針が確認された平和通りのアーケード=16日、那覇市牧志(金城健太撮影) 老朽化が進む平和通り商店街のアーケード

総会に提案へ

 撤去費用は概算で8600万円を見積もる。

 アーケードの老朽化対応として(1)現状のまま(2)補修・補強(3)一部撤去・整備(4)全撤去・整備(5)建て替え・整備―の5パターンを比較。結果、安全面やコスト面の優位性が高い全撤去を「○」と評価。建て替えは撤去費のほか、8億2800万円以上の費用と1年以上の工期が予想されるため「△(判断保留)」、一部撤去も保険やメンテナンス費、店舗・訪問者への負担が大きくなるとして「△」と判断した。

 商店街の安全安心を優先、建て替える場合でも「既存アーケードの撤去は必要」という結論に達した。

代替案も検討

 撤去後については「現実的な代替案」としてオーニングの設置を提案する一方、状況の変化によって「アーケードの建て替えも視野に入れる」とした。撤去開始目標の5年後までに代替案などや費用捻出の取り組みも検討していく。

 市なはまち振興課の担当者は「安全を第一に考えた合意。基本的には組合や店舗の自費撤去となるが、市として何ができるかを考えていきたい」と語った。

 アーケードは1981年完成。高さ7メートル、幅7メートルで、全長は360メートル。建設時に各店舗が店舗幅分の費用(1メートル当たり約31万円)を出し合い、約1億3千万円かけて整備した。建築確認を受けていない違反建築物で、消防設備は老朽化で機能していない状態といい、テントの劣化のほか、鉄製の支柱では腐食による穴も確認されている。