那覇市国際通りの沖縄三越跡にHAPiNAHA(ハピナハ)が開業して12日で1年を迎える。吉本興業の常設劇場などを柱にエンターテインメントを売りにした観光商業施設として注目を集めたが、地元客を思うように取り込めず、来店客数は目標の7割にとどまる。テナントのアトラクションが割安で楽しめるプランを導入するほか、周辺商店街との共同イベント開催など相乗効果で集客力を強化。地元客も気軽に楽しめる店舗運営で巻き返しを図る。(政経部・浦崎直己、照屋剛志)

開業から1年を迎えるハピナハ(右)。周辺の商店街や店舗との相乗効果で集客を目指す

 ハピナハは、吉本興業が運営する劇場「よしもと沖縄花月」、沖縄おもろおばけ屋敷を中核テナントに、お菓子作り体験コーナーなども充実させ、エンターテインメント性を重視。観光客だけでなく、地元客の取り込みも狙った。

 ただ、開店から2月末までの来店客数は70万人と年間目標の100万人を大きく下回る。運営するリウボウ商事の担当者は「コンテンツの質は高く、観光客を中心に満足度は高い」とする一方、「価格設定が高く、修学旅行生や地元の家族連れ客を取りこぼしている」と分析する。

 次年度から割安のフリーパス券や低価格の商品も取り入れて価格帯を広げ、修学旅行生や家族連れでも気軽に入れるようにする考えだ。

 平和通り商店街振興組合と共同で企画した宝探しゲームも開催。同商店街を巡りながら謎を解くゲームで、担当者は「商店街の良さも知ってもらい、商店街と互いに客を呼び合いたい」とする。

 同商店街の矢野弘子専務理事は「商店街の魅力もセットで売り込み、ハピナハと相乗効果を高めたい」と意欲。老舗百貨店の閉店で、にぎわいの落ち込みを懸念したが「ハピナハが三越跡で営業を続けているおかげで客足を維持できている。新たなイベントも企画し、もっと活気づけたい」と話した。

 那覇市国際通り商店街振興組合連合会の上原善明理事長は「観光客が増え続ける中、中心地にシャッターが閉まった店舗があるとイメージが悪い。ハピナハ開業で活気を失わずに済んだ」とする。

 2017年6月の閉店後は再開発が予定されているが、計画や入居テナントは未定。上原理事長は「国際通りは牧志1丁目再開発や、ホテル開発などが相次ぐ。連携して10年、20年先も発展する国際通りを目指したい」と述べた。