9秒でまるわかり!

  • 安里繁信氏(48)が知事選出馬の意思。公に表明した候補者は初
  • 自民の選考方針は「出たい人より、出したい人」。5月中に決定へ
  • 安里氏側は決定を尊重するとしているが、結果次第で出馬に含みも

 自民党の候補者選考委員会には現在、自薦他薦を含め首長や副知事経験者など複数の候補者が上がっており、5月中の決定を目指し本人の意思確認などの作業を進めている。シンバホールディングス会長で、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)元会長の安里繁信氏(48)が知事選への出馬の意思を表明した。知事選への出馬の意向を公に示した候補者は初めてで、今後、選考委での議論の行方に注目が集まる。

(資料写真)自民党沖縄県連

 県政奪還を狙う県連幹部は、人選の方針を「出たい人より、出したい人」と表現する。知事選で争点とする経済振興や次期沖縄振興計画の策定を政府と協調して実現できる実力があることが大前提で、そこに「出たい意欲」が重なれば「文句のない候補者」(幹部)との考えだ。

 同時に、選考委の決定に従うことも条件としている。安里氏は決定を「尊重する」としている。ただ、安里氏の側近は「透明で開かれた議論の末、みんなが納得できる候補が決まれば従う」と語り、閉鎖的な選考ならば出馬する可能性に含みを持たせる。

 一方、自民も「分裂選挙は避けなければいけない」(県連関係者)のが本音だ。仮に、安里氏が自民の推薦を得られずに出馬した場合「分裂した状況で出馬に手を上げる人はいないだろう」と懸念を口にする。

 名護市辺野古の新基地建設を巡り、工事が止められず、名護市長選で翁長雄志知事が支援した現職が敗れるなど県は苦しい立場に立たされている。そこに知事の健康問題も重なった今、自民にとり「県政奪還の大きなチャンス」(県連関係者)。だが、候補者の乱立の懸念も渦巻き、選考が難航する可能性もある。(政経部・大野亨恭)