2018年(平成30年) 6月18日

沖縄タイムス+プラス ニュース

「介護マーク」ご存じですか? お互いさまの気持ちで支援を 沖縄県医師会編「命ぐすい耳ぐすい」(1140)

 認知症は、脳神経の病気です。それと同時に、「障がい」でもあります。目や耳、手足が不自由で、多少の援助が必要な方々と一緒です。

わかりやすく介護中であることを示せる、那覇市の「介護マーク」。病気や障害の種類を問わず使える

 初期では身の回りのことができますが、病気が進むと認知機能や高次認知機能の障害が現れてきます。高度になると、家に帰る道順、自宅の住所や電話番号、家族の名前までも分からなくなることがあります。

 認知症になったら寝たきりになるとか、オムツが必要になると思われがちです。しかし、たとえ障害が高度でも、トイレでの排せつ、シャワー浴、着替え、外出、歩行など一通りできる人も多いです。なるべく早くから適切な薬物療法を受け、介護サービスを利用して積極的に心身を活性化していると、高度認知症になっても身の回りのことができる場合が多いのです。その時に周りの人々が、認知症を適切に理解して接することが大切です。

 風邪の人に「どうしてせきをするの」「しっかりしなくちゃダメじゃないの」とは言いませんよね。「具合はいかがですか」「お手伝いしましょうか」と声をかけませんか。同じような声かけや支援をしていただけると、認知症の人や家族も過ごしやすいです。病気やケガは誰にでも起きます。認知症も障害も、心身の不自由さを生じる病気も、「お互いさま」の気持ちで支援することが安心して過ごせる地域につながります。

 最近は、認知症の方を伴って夫婦や家族でショッピングを楽しむことも増えました。介護で異性のトイレを利用することもあります。異性がトイレにいたら戸惑うかもしれませんが、付き添いかもしれないと思ってあげてください。まだ十分には知られていませんが、他の人が見て介護中とわかりやすくするため、「介護マーク」(静岡県作成)の普及を国は進めています。

 近い将来、認知症を患うことは、医師の私かもしれませんし、読者の皆さんかも知れません。それぐらい大変身近になりました。「お互いさま」の気持ちをいま一度取り戻してみんなで過ごしやすい地域を作っていきましょう。(城間清剛 城間クリニック)

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大城勝史
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