【宮城県で比嘉太一】興南高校の生徒30人が11日、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県の気仙沼市と南三陸町を訪れ、気仙沼市内に建設されている防潮堤や約50人が津波で亡くなった気仙沼向洋高校などを見学。津波の脅威を目の当たりにした生徒らは日ごろから防災意識を高め、この悲惨な災害を沖縄でも伝えていくと誓った。

約50人が亡くなったとされる気仙沼向洋高校の説明を受ける興南高校の生徒ら=11日、宮城県気仙沼市

 同校の石川美穂教諭の授業の一環で、震災に関心のある1年生らが集まった。気仙沼向洋高校では同市観光コンベンション協会の熊谷俊輔誘致推進課長が「4階建ての校舎の3階までが津波に飲まれた」と説明。生徒らは当時のままコンクリートがむき出しの校舎に驚いていた。

 南三陸町では町主催の慰霊祭に参列し、犠牲者に献花した。また同町の佐藤仁町長にもインタビュー。生徒に「町長が考える復興とは」と問われた佐藤町長は「すべての町民が高台に住めるようになることが最初の復興」と答えた。

 町長に質問した山田拝雲(しょう)さん(16)は「5年経つが、それぞれ違う復興がある。ここで見たものを沖縄で家族や友人に伝えていきたい」と話した。