沖縄県北谷町上勢頭区の我如古憲福さん(85)の家庭菜園(291平方メートル)にトマト約400個がたわわに実り、近所やウオーキングの人たちから「あきさみよーなー。大きいブドウのようだ」と話題になっている。

たわわに実ったトマトを喜ぶ我如古憲福さん=北谷町上勢頭

 一昨年まで南西側でトマトを栽培していたが、昨年から東側の日当たりのよい菜園に移った。1年かけて農薬や化学肥料に頼らない土作りにこだわり、鶏や牛のふん、ススキを土に混ぜ込み、こまめの雑草を取った。

 妻光子さん(77)は「土作りと棚作りはお父さん。雑草取りは私の役割です」と笑う。

 今年3月、18本の苗を植え付けた。4月中旬ごろから実が付き始め、1本に多いもので約20~25個、大きさも野球ボール大ありと大豊作に。我如古さんは、これまで1本から小粒の4、5個がやっとだったと驚く。

 北中城村渡口の「Z農園」瑞慶覧朝勇代表は「大きさと数も、かなりの出来栄え」と頑張りをたたえる。

 実が熟し始めると、野鳥が連日のようにトマトを食べに来るという。覆った網の目越しにくちばしを突き刺すため「野鳥との勝負」と我如古さん。

 我如古さんは読谷村出身。戦後は軍作業、大工、保育所バス運転手の仕事に就き、定年後、自宅の庭を利用して野菜栽培を始めた。2012年に脳梗塞を患い半年の入院を余儀なくされた。懸命なリハビリでほぼ元通りに回復。回復後は野菜栽培に一段と熱が入った。無農薬栽培に強くこだわる菜園ではキュウリ、ゴーヤー、キャベツ、葉野菜などを育てている。「おいしいと評判なのでうれしい。子どもや近所、友人にお裾分けするのが無上の喜び」と顔をほころばせた。(翁長良勝通信員)