沖縄県が2017年度に実施したジュゴンの生息状況調査で、名護市の屋我地島周辺4カ所でジュゴンの食み跡が見つかったことが18日、分かった。済井出沖合や屋我地大橋沖などこれまで報告事例のなかった地点で確認された。また、県の調査としては初めて5メートルよりも深い所にある藻場で食み跡が見つかったことも明らかになった。

ジュゴンの食み跡が見つかった地点

 県は17年7月~9月に現地調査を実施。過去に寄せられたジュゴンの目撃や食み跡が確認されたなどの情報を基に、屋我地島周辺のほか、知念志喜屋や勝連半島周辺などの海域を調査した。屋我地島周辺以外では食み跡は確認されなかった。屋我地大橋周辺では17年8月に目撃情報も寄せられたという。

 県は調査結果を受けて、環境省の調査で03年から継続的に食み跡が確認されていた古宇利大橋周辺で見つからなかったことから「古宇利周辺海域に生息するジュゴンの餌場が『屋我地島東方』に移動したことが示唆された」と分析している。

 また、水深5メートルより深い場所で食み跡が確認されたことに、「今後はジュゴンが餌場として利用している海域で、深場を含めた調査が望まれる」とした。