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トイレや買い物の味方「介護マーク」 那覇市が交付、心理的負担の軽減狙う

2018年5月20日 05:20

 介護の味方に「介護マーク」を-。那覇市が認知症の人や身体障がい者を介護する家族らに、首から下げる「介護マーク」を交付している。夫や妻の介護中、異性のトイレに入ったり、下着を買ったりするなど、周囲から誤解を招く場面も多いことから、マークを示すことで介護者の心理的負担を減らすのが目的だ。全国的に普及しつつあるが、県内での浸透はこれから。市は「介護する人を温かく支える社会につなげたい」と理解を呼び掛ける。(特報・下地由実子)

名札のように首からかけて使える「介護マーク」=9日、那覇市役所

「介護マーク」は、使用者が介護中であることを分かりやすく示す

名札のように首からかけて使える「介護マーク」=9日、那覇市役所 「介護マーク」は、使用者が介護中であることを分かりやすく示す

 介護マークは緑とオレンジの2色で、「介護中」とデザインされている。名刺大で、ケースに入れて首から下げて使うことができる。

 認知症の場合は健康そうに見えることもあり、介護が必要と分かりにくい場合も多い。市ちゃーがんじゅう課の佐久川正守さんは「マークで介護中と一目で分かる。介護者が周りに気を使うことも少なくなるはずだ」と説明する。

 市は2012年から導入。介護保険の手続きなどで案内しているが、これまでの交付は36枚にとどまる。同課は「今後も地域で介護者は増える。支える環境づくりが必要だ」と強調。県内では北中城村も導入しているが、浸透はまだまだだ。

 マークは11年、静岡県が作成。認知症家族の「外で誤解や偏見を持たれて困る」との声に応えた。同県調査で、県民の約9割がマークを「知っている」「見たことがある」と回答するほど浸透している。厚生労働省も後押しており、同県のまとめでは県単位で長野や愛知など9県、市区町村単位では514自治体が交付している。

 マークへの問い合わせは那覇市ちゃーがんじゅう課、電話098(862)9010。

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