サンゴに有害な成分を含まない日焼け止めクリームを開発・販売しているジーエルイー(那覇市、呉屋由希乃代表)が7月から、自社製品「サンゴに優しい日焼け止め」をタイで製造し、現地で販売する。ビーチリゾートが点在し、環境問題への意識が高い欧米人が多く訪れる市場に注目。今後、タイを拠点に他のアジア地域にも販路を広げ、環境保護意識の拡大を狙う。(政経部・島袋晋作)

タイで販売する試作品を手に、海の環境保護を呼び掛けるジーエルイーの呉屋由希乃代表

白化現象の一因に

 一般的な日焼け止め製品に含まれるオキシベンゾンやメトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、サンゴの白化現象の一因となっている。米ハワイ州議会はこのほど、こうした有害物質を含む日焼け止めの販売を禁止する法案を可決。沖縄県内で昨年春に発売したジーエルイーの製品にも関心が集まっている。

 同社の製品は紫外線をブロックする酸化亜鉛を主成分に、ヒマワリ種子油など保湿効果のある自然由来の成分を配合。社会問題の解決を図る「ソーシャルビジネス」として、クラウドファンディングを使い、製品化にこぎ着けた経緯がある。

 これまで埼玉県の工場へ製造を委託し、主に国内で販売してきたが、ビーチリゾートが多く、沖縄と直行便で結ばれているタイの市場に注目。国際ブランド製品の製造などで実績があるタイの工場に製造を委託し、観光ツアー参加者へのプレゼントや、ホテルのアメニティーなど幅広く売り込んでいく考えだ。

海の環境守りたい

 呉屋代表は昨年来、東京都の女性ベンチャー成長促進事業「APT Women」の第1期生、日本政策投資銀行の「2017年DBJ女性新ビジネスプランコンペティション」のファイナリストに選出されるなど、自身のビジネスプランとともに環境保護を強く訴えてきた。

 今後の具体的な販売目標は未定だが、呉屋代表は「サンゴに優しい日焼け止めを通して、海の環境を守ろうという思いを国内外の多くの人々と共有することができれば」と意気込む。

 県内では、自然派商品などを扱う雑貨店を中心に販売。全身で約2回使える15グラム入りで、価格は550円。ポーチ付きの2個入りも1250円で販売している。