与那国町の住民が同町への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備計画に反対している問題で、福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)は18日までに、基地建設差し止めの仮処分申し立て却下を不服とした住民3人の即時抗告を棄却した。棄却決定は2月19日付。

 住民側は憲法の保障する平和的生存権などが侵害されると主張したが、多見谷裁判長は「具体的権利の保護を訴えるものではなく、理由がない」と判断した。

 沿岸監視レーダー装置などの建設によって戦争に巻き込まれる恐れがあるとする訴えは「平和的生存権は、私人間の紛争で争われる権利ではない」と指摘した。また、レーダー装置の電磁波が人体に悪影響を及ぼすとの住民側主張は、明確な根拠に基づかないとした。