「わじゃそ~いびん」「ま~てぃくみそ~り」。那覇市安里の安里新橋の工事現場に3月上旬まで、しまくとぅば(沖縄言葉)、英語、韓国語、中国語を併記し注意を呼び掛けた看板が掲示されていた。工事を担当した南山開発の浦崎実取締役会長(59)のアイデアだ。しまくとぅば復興、外国人観光客増加と、沖縄の現在を写し取るアイデアに満足そうだ。

しまくとぅば、英語など多言語の看板が並ぶ工事現場=3月2日、那覇市安里

 「言葉をなくせば、文化がなくなる。文化がなくなれば、国がなくなる」。浦崎会長は、しまくとぅば復興を現場でも生かそうと 看板設置を発案した。外国人観光客も増えており、しまくとぅばを含め、複数の言葉で伝えることに。日本語の共通語による呼び掛けは、別の看板で掲示している。現場近くのスーパーには外国人観光客が多く訪れる。「皆珍しそうにのぞき込んでました」。これを機会に、外国人観光客にもしまくとぅばも知ってもらえればと期待する。

 工事現場のしまくとぅば看板は増えてきた。最近は英語や中国語の看板も増えてきたが、浦崎会長は「うちなーぐちを並用した事例はまだ少ないのではないか」。

 「4月に予定する工事でも新しいウチナーグチ看板を設置しますよ」と意気込む。