沖縄地方は8日の梅雨入り以降も少雨傾向が続いている。国、県、県企業局管理の11ダムの合計貯水率は24日午前0時現在、48・4%まで下がり平年値(72・2%)を23・8ポイント下回った。沖縄気象台によると、向こう1カ月も少雨は続く見込みで、水不足になりやすい離島住民や収穫を控える農家は焦りを募らせる。(社会部・松田麗香、南部報道部・知念豊)

少雨が続き水位が低下した金武ダム=24日午後、金武町

少雨が続き水位が低下した金武ダム=24日午後、金武町

少雨が続き水位が低下した金武ダム=24日午後、金武町 少雨が続き水位が低下した金武ダム=24日午後、金武町

 勢力の強い高気圧の影響で梅雨前線の活動が弱い沖縄地方。5月の那覇の降水量は24日までに合計33ミリと、同月の平均降水量(231・6ミリ)の2割にも満たない。

 国が管理するダム9カ所の合計貯水率(24日午後9時現在)は46・8%で、うち6カ所は貯水率が5割を切っている。34・8%の金武町の金武ダムでは、水位が下がって土がむき出しになっている。

 少雨傾向は今年に入って続いており、1~5月の降水量を見ても県内各地で平年より少ない。那覇で494ミリと平年の71%、名護は568ミリで81%、南大東は201ミリしか降っておらず平年の40%にとどまる。

 南大東村のサトウキビ生産者は「これまでに経験したことがないほどの少雨だ」と不安の声を上げる。同村さとうきび生産組合の儀間勉組合長によると、3月からまとまった雨がなく生育が止まっている状況で、ロール現象も起き始めているという。「心配で身も心も枯れそうだ」とため息をついた。

 トマトの収穫時期を迎えている豊見城市饒波の農家、金城俊夫さん(68)も「雨不足で実が大きくならない。そろそろ降ってもらわないと本当に困る」と心配する。

 離島では節水対策に追われている。座間味村阿嘉では海水淡水化装置に不具合が起き、配水を停止中。復旧までは唯一の水源である村阿嘉のウタハ堰(せき)に頼ることになるが、24日現在、貯水率が38・3%まで落ち込む。村担当者は「工事を急ぎ6月中旬までには復旧させたい」と話した。

 渡嘉敷村の担当者は「これから観光シーズンを迎え、シャワーなど水の消費量が増える。少雨傾向が続くと心配だ」と語った。