沖縄県内の優秀な建築物と建築士を表彰する「第4回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)は24日までに、最高賞にあたる正賞の住宅建築部門にISSHO建築設計事務所(宜野湾市)の漢那潤氏(41)の「本部町の新民家」、一般建築部門にファイブディメンジョン一級建築士事務所(浦添市)の大嶺亮氏(54)の「FFD unit」を選出した。

正賞 住宅建築部門 漢那潤氏「本部町の新民家」 ISSHO建築設計事務所(宜野湾市)

正賞一般建築部門 大嶺亮氏「FFD unit」 ファイブディメンジョン一級建築士事務所(浦添市)

タイムス住宅新聞社賞 美濃祐央氏「ウルマノイエ」 一級建築士事務所 mino archi‐lab(宜野湾市)

新人賞 山口瞬太郎建築設計事務所「南風原の老人福祉施設」

奨励賞 アトリエ ネロ「知念の家」

奨励賞 アアキ前田「愛和保育園」

正賞 住宅建築部門 漢那潤氏「本部町の新民家」 ISSHO建築設計事務所(宜野湾市) 正賞一般建築部門 大嶺亮氏「FFD unit」 ファイブディメンジョン一級建築士事務所(浦添市) タイムス住宅新聞社賞 美濃祐央氏「ウルマノイエ」 一級建築士事務所 mino archi‐lab(宜野湾市) 新人賞 山口瞬太郎建築設計事務所「南風原の老人福祉施設」 奨励賞 アトリエ ネロ「知念の家」 奨励賞 アアキ前田「愛和保育園」

 正賞に次ぐタイムス住宅新聞社賞は、一級建築士事務所 mino archi-lab(宜野湾市)の美濃祐央氏(44)の「ウルマノイエ」。奨励賞2点と新人賞1点も決まった。応募総数は28点だった。

 表彰式は25日午前10時半から那覇市久茂地のタイムスビル2階ギャラリーで開く。入賞・応募作品は26~31日、同ギャラリーで展示する。

機能性と親和性伝統にアレンジ 第4回沖縄建築賞 入賞6作品

 第4回沖縄建築賞(主催・同実行委員会)で入賞した6点は、機能性だけでなく、沖縄の気候や風土との親和性、沖縄の伝統的な住宅空間をアレンジした発想などが評価された。古市徹雄委員長らは、風通しや光の入り方、素材の手触りなどを確かめながら、施主や利用者にもヒアリングした。入賞作品の講評を紹介する。

 最も優れた作品に贈られる「正賞」は2点。住宅建築部門にはISSHO建築設計事務所(宜野湾市)の漢那潤氏(41)による「本部町の新民家」が選ばれた。イメージは木造平屋の古民家。オリジナルの金具で軒下に筋交いを据えることで開放感を実現した点や、周囲の屋敷林を台風対策に生かした点が評価された。

 正賞の一般建築部門に選ばれたファイブディメンジョン一級建築士事務所(浦添市)の大嶺亮氏(54)の「FFD unit」は、3階建ての集合住宅。日差しや雨を防ぐ長い軒先「アマハジ(雨端)」にヒントを得て、外壁スクリーンに囲まれた半屋外空間を設けた。審査員は「伝統的なアマハジが現代的に表現されている」とたたえた。

 正賞に次ぐ「タイムス住宅新聞社賞」は、一級建築士事務所 mino archi-lab(宜野湾市)の美濃祐央氏(44)による「ウルマノイエ」。南側にある母屋との間に中庭を設けて緩やかにつなげたり、新素材の回転扉で道路側からの視界を調整したりする試みが「ほどよい距離感」だとして選ばれた。

 「奨励賞」は2点。住宅建築部門はアトリエ ネロ(南風原町)の根路銘安史氏(53)による「知念の家」で、建物の基礎部分から四方へ床を伸ばした構造が「傾斜地という地形を有効利用している」と評された。一般建築部門はアアキ前田(那覇市)の前田慎氏(48)による愛和保育園。数千個の花ブロックを使った新しいデザインと工法が支持を得た。

 40歳未満の建築士が対象の「新人賞」は、山口瞬太郎建築設計事務所(沖縄市)の山口瞬太郎氏(35)による4階建ての「南風原の老人福祉施設」に決まった。建物中央には吹き抜けの中庭を設置。審査員からは、明るさと開放感の演出が見事だとの声が上がった。