2015年に那覇少年鑑別所(神門一途所長)に入所した少年少女(13~19歳)を対象にした飲酒実態調査で、「飲酒経験あり」と答えた者が160人に上り、全回答者(169人)の94・7%を占めたことが同所のまとめで分かった。飲酒状態で何らかの非行をした少年は43人。4人に1人の非行に飲酒が絡んでいたほか、多くが14歳前後・中学2年生ごろ飲酒が習慣化した実態も浮き彫りになった。

飲酒経験の有無

飲酒状態での非行歴

初めての飲酒と飲酒習慣化の年齢

飲酒経験の有無 飲酒状態での非行歴 初めての飲酒と飲酒習慣化の年齢

 同所によると、入所者の約2割が例年、飲酒絡みの非行に関わっているため、その実態を把握し支援につなげようと初めて調査を実施した。対象は200人(男子186人、女子14人)で、169人(男子159人、女子10人)が回答、回答率は84・5%だった。

 飲酒状態の非行内容や非行歴は、飲酒運転や無免許運転など交通系26人、傷害や暴行など粗暴系25人、窃盗や詐欺など財産系18人。神門所長は「不良行為の手段、ツールとして飲酒があり、その延長線上に窃盗や傷害などの非行が発生している」と指摘する。

 また、酒を飲み始めた年齢の平均は13・2歳で、飲酒が習慣的になった平均年齢は14・6歳。多くが中学1年生のころから酒を飲み始め、中学2年ごろをピークに飲酒が習慣化している傾向が浮かんだ。飲酒に絡む非行歴の有無にかかわらず傾向は同じだという。

 飲酒頻度を見ると週1回以上の者が37・5%(60人)で、飲酒による非行歴が「ある」とした者は半数以上に上った。飲酒場所は公園や海など屋外が最も多く79人。居酒屋やバーが75人、友人宅73人と続いた。

 このほか、親との飲酒経験に関する質問では、約2割が一緒に飲んだことがあることなども分かった。

 神門所長は「飲酒に寛容な沖縄文化が子どもたちにも影響し、飲酒に絡む非行にもつながるのでは」と指摘。全国各地の少年鑑別所での勤務経験から「他県で見られない事態。非行少年だけでなく、その予備軍、未成年飲酒に歯止めをかけなければ」と強調し、取り組みに力を入れるとした。