「とてもきれいで、幸せそう」。那覇市の上原典子さん(64)は、94歳で他界した母冨美子さんが20代のころ、パラオで挙式した際の花嫁写真を持ち込み、カラー化を申し出た。写真は結婚式当日の撮影で、冨美子さんが生涯大切にしていたものだという。

カラー化した上原典子さんの母冨美子さんの花嫁写真

 着物や洋服などのおしゃれが大好きで、戦前の銀座を歩いたこともある冨美子さんは生前、写真の着物が何色だったかを気にしていたという。

 典子さんは、この機会にとタイムスビルへ足を運んだ。色彩を取り戻した写真は鮮明で、帯の柄まで分かる。「女性として最も幸せな瞬間」と、色鮮やかな若き母を見つめた。

 「亡くなった父(信繁さん)が、いつも夕食時に言っていた。家族で母が一番きれいだったと」。27日は糸満市の実家に行き、2人の姉と弟に母の写真を見せて懐かしむ予定だ。

 写真展「カラーでもっとあんやたん AIで振り返る戦後沖縄の風景」は那覇市久茂地のタイムスビルで開催中。入場無料。27日まで。