主催者発表で2500人が集まった21日の緊急抗議集会。キャンプ・シュワブのゲート前で団体や政党の代表は、繰り返される蛮行に怒りを込めるとともに、米軍基地の撤去といった抜本的な解決策を粘り強く訴える必要性を確認した。主催者の基地の県内移設に反対する県民会議共同代表で県統一連の中村司代表幹事があいさつ。稲嶺進名護市長、女性代表で高里鈴代氏、ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表、政党から照屋寛徳(社民)、赤嶺政賢(共産)、玉城デニー(生活)の3衆院議員と糸数慶子参院議員(無所属)、県議会会派として県民ネットの奥平一夫県議が意見を述べた。

稲嶺進氏

高里鈴代氏

安次富 浩氏

中村 司氏

稲嶺進氏 高里鈴代氏 安次富 浩氏 中村 司氏

■新しい基地はいらない 稲嶺進氏(名護市長)

 良き隣人と言うが、今回に限らず、これまでシュワブ所属の米兵の事件事故は数限りなく起きている。いつも女性、子どもなど弱い人が常に標的にされてきている。

 遺憾であると言うが、その言葉を返したい。「遺憾という言葉はいかん」「これ以上いらん」。基地がある限り事件事故は必ず起きる。だから基地を閉鎖しろ、新しい基地はいらないと要求してきた。

 わじわじーを表現するために赤いTシャツを着て、1時間20分かけて、走ってきた。「ちゃーならん(どうしようもない)」と独り言を言いながら。

 新基地は絶対に造らせない、ウチナーンチュの人権を踏みにじるようなことをさせない。ともに頑張ろう。

■苦しむ被害者支えたい 高里鈴代氏(女性代表)

 どれほど多くの女性たちがこれまでに被害を受けてきたか。訴えようと思っても思いとどまる、のみ込む、それを抱えたまま生きる。今回の事件の2日後、ある方から電話をもらった。同じような事件があって、沈黙している、と。

 米軍は日米地位協定で保護され、基地外で自由に行動し、さまざまな犯罪に加担している。基地外に広がる行動の自由で沖縄全体が基地になる。地位協定の見直し、撤廃に触れずに、綱紀粛正、再発防止を繰り返す日米の対応は沖縄の人々や女性の受ける暴力の何の解決にもなっていない。

 被害者が沈黙を続ける環境は止めないといけない。泣き寝入りをさせず、しっかりと支えてほしい。その思いを決意しよう。

■米兵の外出禁止求めよ 安次富 浩氏(ヘリ基地反対協共同代表)

 戦後70年、基地がある故に、女性に対する性差別、レイプ事件は後を絶たない。遺憾という言葉は最高度の謝罪。同じことを何度も繰り返されたら、本当に最高度か、疑問が出る。政府も米軍当局も口先だけでその場限りの謝罪だ。冗談ではない。根本的な解決は沖縄の米軍基地をすべてなくすことだ。

 本当に謝るなら安倍首相や菅官房長官が来るべきだ。小手先の謝罪に我慢するわけにはいかない。性暴力の温床である基地がある限り、根本的な解決にならない。

 政府は県民に謝罪するだけではなく、米軍に対し、基地ゲートの閉鎖と米兵の外出禁止を求めるべきだ。政府はそうはならない。解決への一歩となる闘いを続けよう。

■さらなる被害断固拒否 中村 司氏(県民会議共同代表)

 命と人権は宝だ。その尊厳を踏みつけることは絶対に許されない。

 謝罪で県庁に訪れたニコルソン四軍調整官は「事件はわれわれにとって恥」「知事や県民の怒り以上に私も怒りを感じる」と弁明した。その言葉の中に被害女性に対する謝罪の言葉は一切ない。

 国土面積の0・6%にすぎない沖縄に在日米軍専用施設面積の74%が集中している。そこで事件は起きた。戦後の沖縄では米軍最優先のもとで、命と人権が軽視された。

 ベトナム、朝鮮、イラクといった新たな戦争の踏み台にもされた。もうこれ以上、基地の被害者、加害者になることは断固拒否しようではないか。

 沖縄の人権にとって最大の脅威は米軍基地であり、日本政府だ。