縄文・弥生時代の土器から「太陽の塔」で有名な岡本太郎の作品まで、日本を代表する芸術作品を網羅した日本美術全集に、沖縄県出身の佐久田祐一さん(28)、喜舎場盛也さん(37)の作品がこのほど掲載された。自閉症などがある2人は、浦添市にある施設「社会福祉法人若竹福祉会」に通う。祝賀会が19日、県総合福祉センターであり関係者らが喜びを語った。

一流芸術家たちの作品が掲載された日本美術全集に自作品が加わり喜ぶ(左から)喜舎場盛也さん、佐久田祐一さん=19日、県総合福祉センター

 色紙をハサミで文字を切り抜き、のりで画用紙に貼った独特の作風を生んだ佐久田さんは、10代で切り絵と出会い「水を得た魚のよう」に熱中した。母の和代さんは「まさか国宝級の作品と並んで世に出るとは思わなかった」と感極まった様子。

 小さい頃から文字に興味があったという喜舎場さんは、約40センチ×30センチの紙一面を漢字でびっしりと埋め尽くした。父の正一さんは「息子にはずっと、好きなことを好きなだけさせてきた。自由や多様性を尊重する時代性もあって評価されたのでは」と話した。

 2人の作品は2010年にフランスであった「アール・ブリュット(生の芸術)ジャポネ展」で展示され大きな反響を呼んだ。

 両作品は日本美術全集第20巻(最終巻)に掲載されている。