【国頭】NPO法人どうぶつたちの病院沖縄(うるま市)は29日、交通事故のけがから回復したヤンバルクイナの雄(体長約35センチ、体重434グラム)1羽を事故現場近くの国頭村安田に放した。ヤンバルクイナは段ボール箱が開くと、報道陣のカメラの前を駆け抜け、茂みの奥に走っていった。

箱の中から勢いよく飛び出すヤンバルクイナ=29日、国頭村安田

 4月15日午後1時ごろ、同村安田の普久川ダム近くの県道2号で、路上に倒れているヤンバルクイナを通行人が見つけた。通報を受けた環境省やんばる野生生物保護センターの職員が同NPOに搬送。約1カ月半の入院を経て放鳥された。

 同センターによると今年に入ってヤンバルクイナの交通事故被害は6件で、そのうち4羽は死んだ。小野宏治上席自然保護官は「けがをしたヤンバルクイナが回復し、野生に戻る例は少ない。運転手は野生生物がいることを意識し、法定速度を守ってほしい」と注意を呼び掛けた。