思わず引き込まれてしまった放映中のテレビドラマ「おっさんずラブ」。タイトル通り、男性同士の純愛を描く、笑いあり、涙ありのラブコメディーだ

▼上司からの告白、嫉妬、偏見など、LGBT(性的少数者)やパワハラ、セクハラといった社会問題の提起もちりばめられており、価値観って何だろうと改めて考えさせられる

▼歯に衣(きぬ)着せぬ評論で、多分野で活躍する勝間和代さん(49)が、ブログで同性との交際を公表したニュースが話題になっている。これまでふたをしてきた思いを公表した理由を「同じような悩みの人のヒントになる可能性があると思った」と語る

▼有名人といえども、交際の事実や相手をわざわざ公表する必要はない。勝間さんは自身の過去を含め、同性を好きになることが悪いことだと思う社会が、変わるきっかけになればと願う

▼「同性愛は悪いことでも誇ることでも卑下することでもない」。ニュートラルに考えたいとも言う。性別ではなく、個人を愛することだから。自分らしく生きるというシンプルな選択を尊重し合えない社会はむなしい

▼日本では13人に1人がLGBTに該当するという調査もある。生きづらさを抱え、苦しむ人は身近にきっといるはずだ。多様性を尊重することが、だれにとっても生きやすい条件だと思う。(赤嶺由紀子)