【平安名純代・米国特約記者】米下院軍事委員会は、米海兵隊のヘリ墜落などによる死亡事故が多発している現状を問題視し、要因をめぐる調査を進めている。

 ソーンベリー委員長は18日、ノース・カロライナ州のキャンプ・レジューン海兵隊基地を訪問。委員会によると、ソーンベリー氏は基地幹部らとの会談で、最新報告書に示された統計で死亡事故率などが急増している点を懸念し、即応体制に関する説明を求めたという。

 米軍準機関紙「星条旗」は16日、委員会が同日に開いた公聴会で、ネラー海兵隊総司令官を招聘(しょうへい)したと報道。同氏が死亡事故急増の背景を、国防費削減による整備費カットや訓練時間の縮小だと答え、機体の整備が不十分な状況や操縦士の技術低下を招いているなどとした証言を報じた。

 米軍は2012年度から16年度に整備費を約30%削減。海兵隊の約5分の1のヘリの整備が不十分な状態にあるという。

 ことし1月に、ハワイのオアフ島沖で大型輸送ヘリCH53が衝突し、乗っていた12人全員が死亡。昨年12月にもカリフォルニア州沖合で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが輸送揚陸艦への着艦に失敗。いずれも被害が最も深刻なクラスAに分類されている。