【東京】旧石器時代に祖先が大陸からどのように海を渡ってきたかを再現検証する、国立科学博物館のプロジェクトチームが16日、都内の同館で会見し、航海で使うのと同じ「古代舟」の製作を公開した。プロジェクトは第1弾として、7月に草を束ねて造った舟で与那国島から西表島を目指し航海する。

旧石器人が造ったと考えられる草舟の製作を実演する「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」のメンバーら=16日、都内の国立科学博物館

 会見では、祖先も使ったと考えられる与那国島自生のヒメガマという草を束ね、トウヅルモドキという植物で縛って舟を成形。昨年、与那国で試作し、進水した際の映像も披露した。

 プロジェクト代表で人類学者の海部陽介さんは、旧石器時代の遺跡からおのなどが発掘されていないことから、「草舟を造ったと考えられる。高い技術はないように見えるが当時、草舟の浮力や縛り方を知っていたことになる」と話した。

 実演した探検家の石川仁さんは「草を束ねて縛ることで丸太の舟と同じ構造になる。試作の舟も海で1週間以上持ちこたえた」とし、「その技術を持つ人たちが沖縄にたどり着いたのでは」と語った。

 同プロジェクトは必要な資金をインターネットで募っている。

 ホームページはhttps://readyfor.jp/projects/koukai