【名護】汀間区民が手づくりした川沿いの遊歩道が完成し20日、老若男女が誇らしげに「歩き初め」をした。遊歩道は汀間川沿いの約270メートル。重機操作や沿道の花植えなど、約230人の区民全員がさまざまな形で参加したという。今後870メートルまで延ばす計画だ。

完成した遊歩道を歩く区民ら。右奥は新しい嘉手苅橋=名護市汀間

 同日の祝賀会で新名善治区長は「最初は自分たちだけでできるか半信半疑だったが、区民が入れ替わり立ち替わり作業してくれた。今は自信になった」と話す。区出身の父を持つお笑い芸人、又吉直樹さんは「故郷汀間が永遠に平穏でありますよう」と祝電を寄せた。

 地域自立を支援する市の「ちばる地域提案事業」で2年間160万円の助成を受けた。稲嶺進市長は「みんなで汗して何かを作り上げることが地域力になる。事業のモデルケースだ」とたたえた。

 作業に加わった又吉洋一さん(57)は「ボランティアでやり遂げられて良かった」。勢理客守さん(48)は「子どもたちと一緒に、シマの将来のため作業ができた」と喜んだ。

 遊歩道は集落の対岸にあり、そこへ渡る嘉手苅橋の架け替えもこの日落成した。4代目で、市が約6億3千万円かけた。初代の木橋工事を見た記憶があるという山内範正さん(76)は「橋がないころ、大人は綱でくくったわたさー(渡し舟)を岸に手繰り寄せて渡っていた」と話した。