中谷元・防衛相は26日、米軍普天間飛行場の移設先周辺にある「久辺3区」と呼ばれる名護市の辺野古、豊原、久志3区長と市内で会談した。国は、移設に反対する市の「頭越し」に3区とパイプを築き、補助金を出す枠組みを整えた。3区はインフラ整備や住民への補償を求めているが住民の思いは一様ではない。(1面参照)

中谷元・防衛相

 名護市のリゾートホテルで、辺野古地区の嘉陽宗克区長らと面談した中谷氏は「地元の要望をひとつひとつ伺い、地域の発展に努力したい」と強調。嘉陽氏は謝意を示した上で、国と県の訴訟の和解成立について「対立しているのは困るので、この機会に向き合ってほしい」と求めた。

 政府は最大計3900万円の補助金交付を発表している。

 26日に中谷氏と面談した稲嶺進名護市長は記者団に「地域の分断以外の何物でもない。こういう形は前代未聞で例がなく、地方自治を脅かすものだ」と厳しく批判した。久志区に住む森山憲一さん(73)も補助金に反発。「周りには移設反対の人も少なくない」と話し、地元には多様な考えがあると訴えている。