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  • 沖縄戦の元女子学徒9人で作る「青春を語る会」が活動の終了を宣言
  • 瑞泉・白梅・積徳の元学徒が互いのことを知ろうと1999年に結成した
  • 「沖縄には平和に逆行する事象が多い。それを止める行動を」と願う

 沖縄戦を語り継ぐ元女子学徒の有志でつくる「青春を語る会」(中山きく代表)は26日、那覇市内で最後の月例会を開き、各学徒隊の体験や沖縄の現状を学び、平和のために行動してきた活動の終了を宣言した。元学徒らは「沖縄には今も平和に逆行する事象が多い。次世代の人々には、それを止めるために行動してほしい」と願い、平和構築のバトンを託した。

沖縄戦と平和の尊さを語り継いできた青春を語る会のメンバーら=26日午後、那覇市牧志・ホテル山の内

 同会は1999年、ひめゆり平和祈念資料館の開館10周年の企画展で男女学徒隊が紹介されたことを機に、互いの学徒隊のことを知ろうと瑞泉・白梅・積徳の元学徒7人で結成した。

 それぞれが青春を語ることは、すなわち戦争を語ること。メンバーは「語り継がなければ同じ過ちを繰り返してしまう」という危機感から、「次世代に沖縄戦体験を積極的に伝え、恒久平和を守り継ぐ」という目的を掲げた。

 最高28人にまで増えたメンバーだが、2人が死去、体調不良による脱会もあり、現在は9人に減った。それでも月例会で基地や教科書などの問題を学び、県民大会にも積極的に参加してきたが、この日、「これまで精いっぱい活動してきた。気持ちは変わらないが、体力がついていけない」などとして活動終了を宣言。

 「語る会」とは別につくっている親睦目的の「月桃の会」で交流を続けるといい、中山代表(87)は「今後は個々人で無理のない活動をしていこう」と呼び掛けた。

 この日は、中山代表、名城文子さん(88)、稲福マサさん(88)、大城信子さん(87)、砂川末子さん(87)、志賀芳さん(87)、徳山昌子さん(86)、潮平保子さん(86)の8人が参加。

 ひざの手術後、リハビリ施設で当時の体験を語っているという宮古高等女学校出身の砂川さんは、「若いスタッフが感心して聞いてくれる。これからでも遅くない。若い人たちはできるだけ平和を学んでほしい」と期待した。

 八重山高等女学校出身の潮平さんは「会に参加し沖縄本島での体験を知り、今まで平和ボケしていたと反省した。しかし今では戦争と平和を切実に考える自分がいる」と胸を張った。

 約5年前からサポート会員として参加する宮城孝子さん(52)は「皆さんの話を聞いた人たちはみんな後継者。バトンが絶えることはない。次世代、将来世代につなげていくことが大事だ」と決意を語った。