キャベツの千切りなど、切られた野菜を袋詰めにしたサラダや洗わずに炒め物が作れるカット野菜の需要が伸びている。切る手間が省け使い切ることができる便利さや、手軽に豊富な種類の野菜が取れると幅広い年代が買い求める。その種類も年々増加。カット野菜・サラダを製造販売する沖縄県内企業は「核家族化や生活スタイルの変化が要因。生産量は年々増えており、今後も需要は高まる」とみている。(政経部・川野百合子)

カット野菜商品を手に取る女性客=1日午後、サンエー那覇メインプレイス

 カット野菜製造・販売のグリーンフィールド(那覇市、大城正雄代表)は、2005年の会社設立当時、1日当たりの生産は3千袋程度だったが、18年は1万5千袋と5倍に増加。売り上げも過去5年で約2倍に、09年からの約10年で3倍近く伸びた。

 同社は炒め物用や鍋用などサラダ以外の袋詰めカット野菜も手掛ける。大城洋専務は特にサラダの需要が伸びているといい「チャンプルー用は加熱が必要だが、サラダはすぐに食べられる。手軽に野菜不足や栄養を補おうという人が増えている」と分析する。

 沖食スイハン(浦添市、伊佐川正晃社長)は、サラダクラブ(東京都、萩芳彰社長)から委託を受けてカットした生野菜でパッケージサラダを製造販売する。06年の委託開始直後は1日数百袋の生産だったが、14年には年間410万袋に。18年も710万袋の生産を見込む。種類も過去7年間で2倍近くに増加した。

 同社の上里憲治糸満工場長兼生産管理・営業部長は「台風や天候不良で、野菜が不足し価格が高騰しても、パッケージサラダの値段は変わらない。赤字になる月もある」と説明。それでも、スーパーやコンビニなどの店舗数増加などで「今後も発注は増えるだろう」と見込む。

 サンエー那覇メインプレイスの売り場では、大根サラダやコーンミックスなど20種類以上のサラダが一画を占める。炒め物用カット野菜は、キャベツやタマネギなどが入った焼きそば用、ゴーヤーチャンプルー用にスライスされた商品などが並ぶ。

 担当者によると、1~5月のカットサラダの売り上げは前年同期に比べ6%増加。「まとめ買いする方もいて、午前中だけで4回も売り場に商品の補充をする」と説明する。会社帰りの女性(32)は「野菜を切る必要がないから便利で、余る心配もない」と野菜炒め用のカット野菜を購入していた。