中国で最も古い漢字辞典によると「雨」という字は、天にある雲から水が落ちてくる様子を表している

▼入梅後の沖縄、天も雲もあるが、水はなかなか落ちてこない。先週末には各地で雨が降り、うっちんとぅ(うつむき)気味だった草花も元気を取り戻したようだが、ダムの貯水率は平年を下回ったまま。座間味村では夜間断水も予定される

▼小学1年生の担任経験のある教師の話。水の大事さを教えるため「断水になると水道が出なくてみんなが困ります」と話すと、生徒から「水はスーパーで買えます」の声。「お風呂やトイレでも使うと、お金がかかるでしょう?」と続けると、「セールの時なら安いです!」。屈託ない反応に「笑ってしまった」と振り返る

▼沖縄本島での断水は24年前が最後。筆者が子どもだった時期には毎年のように断水があり、1981~82年に最長332日の記録もある。いずれも子どもたちにとっては「昔話」で、水の大切さは確かに実感しにくくなった

▼ダムの整備が進んだとはいえ、県人口と合わせ入域観光客数も増え続け、水の消費量は増加の一途。雨がなければ水不足になるのは必然だ

▼大人も以前のような節水意識を忘れてはいないか。いま一度、「雨(あま)垂(だ)い水(みじ)や醤油(そーゆー)使い(じけー)(雨水の一滴も、醤油のように大切に使う)」の意味を確認する必要がある。(玉城淳)