沖縄県が進める観光客向け無料Wi-Fiサービス「Be.Okinawa Free Wi-Fi」の利用実績が2016年8月の運用開始から順調に増加している。17年8月の利用実績は198万7917回で前年同月の16万4122回から約12倍に増加している。Wi-Fiへ接続できるアクセスポイントが運用開始時の約千カ所から、約5600カ所に増加。また、接続時の承認手続きを簡略化したことも増加の要因となっている。(政経部・仲本大地)

 県が14年に外国人観光客向けに実施した調査では、Wi-Fiが利用できる場所が少なく、ネット環境への満足度が2割台と低い状態だった。観光客が増加する中で受け入れ側の課題を解決すべく県は沖縄セルラー電話、Wi-Fiの運用管理をするPOPCHAT、ソフトバンクを指定事業者に認定。指定事業者は飲食店や観光施設などに専用の通信機器を設置し利用環境を整えた。

 また利用者が一度のIDとパスワード入力でアクセスポイントを共有できる「Web API」システムを導入。承認手続きを一元化したことでアクセスポイントが変わっても入力する手間を省くことで利便性を高めた。

 通信機器を設置した飲食店や商業施設は通信料を負担する代わりに、Be.Okinawaのサイトで店舗情報を無料で掲載し誘客につなげる。

 県は、観光客が多く利用するバスやモノレールの車内でもWi-Fiの利用ができるように各企業へ整備を呼び掛けていく予定だ。また、アクセスポイントの接続状況から観光客の動向などをデータ化し、今後の観光政策につなげていく。

 県の担当者は「利用環境をさらに整えて、国内外の観光客の満足度向上につなげたい」と話した。