【渡嘉敷】71年前に米軍が上陸し「集団自決(強制集団死)」で住民ら330人が犠牲になった渡嘉敷村で28日、村主催の慰霊祭が犠牲者の名を刻む白玉之塔前で執り行われた。島内外から戦争体験者や遺族ら約100人が参列し、戦没者に黙とうをささげて恒久平和を願った。

戦没者の冥福を祈り、黙とうをささげる遺族たち=28日、渡嘉敷村渡嘉敷・白玉之塔前

 米軍上陸の翌日に生まれた松本好勝村長は「島が戦場になり、北山(ニシヤマ)に終結した住民らは自らの生命を絶った。修羅場と化した光景はまるで地獄絵図のようだったと証言されている」と述べ、「悲惨な形で生命が失われた深い悲しみは、永遠に忘れることができない。歴史が続く限り語り継いでいきたい」と平和の誓いを立てた。

 渡嘉敷小中学校の児童生徒は折り鶴で「結」の文字を描いたレリーフを奉納した。同中2年の玉城風香さん(15)は「世界の人の絆が結ばれるように願いを込めた。二度と戦争が起こらないために、体験者の話を伝えたい」と話していた。