ブランド豚「金アグー」を生産するキンアグー(金武町、國場盛光代表)は今月、那覇空港の沖縄国際物流ハブを活用し、金アグーの精肉456・5キログラムをシンガポールへ空輸した。沖縄から同国へのアグー肉の輸出は県内初。シンガポールの輸入業者に毎月5頭分(約450キログラム)を販売する。

金武町の農場で肥育されている「金アグー」(キンアグー提供)

 県内には、シンガポール政府の認定を受けた屠畜場がないことなどから、沖縄から同国への輸出実績はなかった。

 同社は熊本県の輸出業者と協力し、金アグーを生体のまま、シンガポール政府の認定を受けた屠畜場がある鹿児島県へ輸送。同県で屠畜後、沖縄に送られ、ANACargoの貨物便でシンガポールへ空輸される仕組み。

 初めて輸出した金アグーは23日、現地に到着し、24日に通関した。

 豚肉の卸売り・加工などを手掛ける中聯食品(シンガポール)が輸入し、すでに、シンガポールの高級焼肉店での取り扱いが決まっている。

 金アグーは、金武町産のブナシメジやおから、泡盛粕(かす)などを配合したオリジナル飼料で育てたブランド豚。柔らかい肉質やさっぱりとした脂身が特徴。

 同社はイノシシと豚を交配させた「金の猪(いの)豚」なども販売している。2015年度の売り上げは2千万円超の見込んでいる。金アグーは県外での取り扱いも決まっている。

 28日、沖縄タイムス社を訪れた國場代表は「おいしいと言われるいいブランド豚をつくっていきたい」と抱負を述べ、「加工品の輸出にもつなげたい」と展望を語った。

 県シンガポール事務所の玉城勝也所長は「世帯収入が高いシンガポールでは高くてもおいしいものが売れる」と期待を込めた。