読者が気になる話題をインターネット上でアンケートを取り、記者が深掘り取材する「ニュース大調査 キニナール」。第2回のテーマは「待機児童」。「認可保育園の選考、どうだった?」の質問に、沖縄タイムスのホームページには今月1日から10日までに100人から回答があった。「落ちたことがある」と答えた人は65・3%で、「就職活動ができなかった」「認可外の保育料が高く、生活が苦しかった」などの切実な声が寄せられた。アンケートの回答から見える待機児童問題の現状と課題を考える。(デジタル部・與那覇里子)

【待機児童に関するアンケートの回答】認可保育園の選考に落ちたことはありますか

【待機児童に関するアンケートの回答】入園できなかった壁は何だと思いますか

公園で遊ぶ親子(写真と本文は関係ありません)

アンケートの声(抜粋)

【待機児童に関するアンケートの回答】認可保育園の選考に落ちたことはありますか 【待機児童に関するアンケートの回答】入園できなかった壁は何だと思いますか 公園で遊ぶ親子(写真と本文は関係ありません) アンケートの声(抜粋)

 待機児童問題は、「保育園落ちた 日本死ね」のタイトルで書かれた匿名ブログをきっかけに、共感する親の声が急速に広まり、政治の重要課題になっている。

 沖縄タイムスの待機児童アンケートには、10日間で20~60代の女性78人、男性22人から回答があった。落ちたことがあると答えた65・3%のうち、「保育園不足」が原因で入園できなかったと答えたのは36・4%で最も多く、「保育士不足」25・8%、「入所条件が厳しい」21・2%と続いた。

 宜野湾市の40歳の女性は5歳の長男が認可保育園に通っているが、3歳の次男は選考に落ちたため、認可外保育園に通う。しかし、本年度でその認可外保育園が閉園し、新年度の保育園を探している。「書類提出時に(選考の)明確な判断基準を保護者に伝えるべきだ。問い合わせも基準が曖昧で納得できない」と回答した。

 選考に落ち、認可外園に通わせている人たちからは保育料の高さを訴える意見が多かった。

 那覇市の38歳の女性は1歳の子を認可外保育園に預けている。「保育料が認可園の3倍かかる。会社を辞めるわけにはいかないので、子どもが小さいうちは働いたお金は全て保育料に変わる」と説明。今後、待機児童を出さないために「保育園を義務教育にしてほしい。夫婦共働きが多い中、社会に子どもの居場所がない。これでまともな大人になるのか」と投げ掛けた。

 2歳、4歳、6歳の子を育てる浦添市の女性(25)は「自分の働きたい仕事に就けず、託児所付きだが最低賃金の仕事を選び、夫婦働いても家族5人ご飯もまともに食べられない」と訴えた。

 1歳の子を育てる那覇市の男性(40)は「妻が妊娠中で、早産の危険性が高いと病院に診断されたため、子どもを保育園に預けて安静にできる時間を確保したかったが、早産にならないと預かれないと言われ、ショックを受けた」とコメントした。

 一方で、認可園に入園できた理由は「運が良かった」が22%と最も多かった。

 読谷村の0歳児の母親(31)は「仕事が保育士なので、保育士不足を解決するためなのか優先的に入れた」と回答。認可園に入れるように「役場にアピールした」との意見も複数あった。