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  • 建設・維持管理費のかかる図書館は、沖縄の離島での整備は難しい
  • スマホやタブレットで使える「電子図書館」を、久米島で沖縄初実験
  • 電子書籍約4200冊や閲覧用端末を用意。他の離島への展開も検討

 図書館のない沖縄県久米島町が今秋にも、インターネットに接続できればいつでも本の貸し出しや返却ができる電子図書館の開設に向けた実証実験を始める。電子図書館の導入は県内で初めて。福井照沖縄担当相が5日の閣議後会見で発表した。

久米島で実証実験をする電子図書館のイメージ(内閣府提供)

 内閣府によると、石垣市と宮古島市、多良間島を除く県内離島では図書館がないか、閉館している。図書館建設は費用がかかる上、図書の維持管理費などもかかるため整備は容易でない。

 今回の事業は、離島の読書環境を整えるのが狙いで、スマートフォンやタブレット端末があればどこでも図書を読むことができる。本年度の総事業費は約629万円で、うち8割を沖縄離島活性化推進事業費で補助する。約4200冊の電子書籍を購入しサービスを提供する。

 電子端末がない家庭や子どもたちがいつでも手にできるよう、閲覧用タブレット5台も設置する。実験期間は3年で、毎年100冊ずつ増やす。住民の利用状況や職員のノウハウなどを検証し、他の離島への展開も検討する。電子図書館は全国78自治体ですでに導入されている。

 福井沖縄担当相は「健全な成長には、読書習慣の育成と環境整備が必要。学力の向上と子どもたちが大人になったときの特産品の開発、販路開拓など、地域振興にも役立てていきたい」と述べた。