民泊世界最大手のエアビーアンドビー(米国)は沖縄で体験型ツアーの販売を始めている。小人数の旅行客をターゲットとしたサービスで、地元のガイドが案内する。自然を巡るツアーや料理教室など沖縄の特性を生かした「体験」を提供。地元の人しか知らない場所や料理などを案内し、個人旅行客の獲得を狙う。(政経部・仲本大地)

福川滝を案内する比嘉小百合さん(左)と観光客のサマンサ・チアさん(中央)、チム・シン・イーさん(左)=4日、名護市真喜屋

 同社によると、近年個人旅行が増加。有名な観光地を巡るよりも、旅行先ならではの体験や地元の人しか知らない場所を巡るツアーへのニーズが高まっている。需要の高まりを受けて、2016年11月から海外を中心に体験型ツアーの販売を開始。17年には世界60都市に拡大し、今年中には千都市に広げる方針だ。

 ガイドは「ホスト」と呼ばれ、特技や資格、過去の経験を生かしたツアープランを同社のホームページに掲載。条件に合った利用者が申し込む仕組みだ。18年1月に旅行業法と通訳案内士法が改正され、国家資格を必要としない旅行案内が可能となったものの、ホストはツアー内容やガイドに必要な語学スキルなどエアビーアンドビーの審査を受けなければならない。

 国内では関東や関西、福岡でサービスを開始しており、千人以上のガイドが登録されている。県内では5月から始まりビーチヨガや飲食店巡りなど沖縄の特色を生かした19の体験ツアーが並ぶ。

 名護市出身の比嘉小百合さん(28)はシンガポールからの旅行客2人を受け入れ、同市真喜屋の普久川滝を案内するトレッキングツアーを4日、初めて開いた。事前にエアビーアンドビーの担当者と打ち合わせを重ねガイドの流れなどを確認。旅行客の安全確保のため普久川滝の地元ガイドチームに危険なエリアや緊急時の対処方法などを教わることで受け入れ態勢を整えた。

 比嘉さんは「旅行客のニーズに合ったガイドができ満足してもらえた」と話す。一方で「満足度向上のためにも、安全確保の方法や案内する場所の知識などを深める必要がある。エアビーアンドビーはホスト側への定期的な指導をしてほしい」と継続的な支援を求めた。