【平安名純代・米国特約記者】昨年5月にハワイで起きた米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落事故で死亡した海兵隊員の両親が、ボーイング社など同機の製造元を相手取り29日、ホノルル連邦地方裁判所に提訴したことが分かった。

米軍普天間飛行場にも配備されているMV22オスプレイの同型機

 ホノルルのテレビ局ハワイ・ニュース・ナウによると、提訴したのは事故で死亡したマシュー・ディターマン上等兵の両親のマイク・ディターマン夫妻(アリゾナ州在住)で、オスプレイの砂ぼこりなどの環境条件に対する脆弱(ぜいじゃく)性を知りながら対策を怠ったなどと、ボーイング社など製造元の過失を訴えている。

 墜落事故は昨年5月17日、訓練中に着陸に失敗して機体が炎上、乗員2人が死亡、20人が負傷した。

 米軍は昨年11月に公表した調査報告書のなかで、左エンジンが砂などを吸い込んで出力を喪失したが、操縦士の判断ミスが事故を招いたとし、機体に欠陥はないと結論付けている。

 海兵隊当局はAP通信に対し、機体の安全性の確保と乗員の訓練を徹底していると反論している。