少雨傾向が続きダムの貯水率が減少していることを受け、沖縄県企業局は6月1日から、北谷町の海水淡水化センターの1日当たりの水生産量を最大4万トンと平常時の8倍まで増やして対応している。稼働時間の延長は4月以降から続けており、今後の降水量によっては、1週間の稼働時間をさらに増やすことも検討するという。

稼働時間を延ばし、淡水化した水を県内に供給している北谷町の海水淡水化センター(県企業局提供)

 通常は設備チェックのための管理運転で1日5千トンを生産している。4月上旬から土日祝日も稼働し、県内各地に供給を開始した。6月1日以降は夜間も稼働させ、平日は1日当たり1万2千~1万4千トン、土日祝日はほぼ24時間運転で、最大量の4万トンを生産している。

 ダムの水量対策のため稼働時間を大幅に増やしたのは、2013年2~3月に1日3万トンを生産して以来。県企業局の担当者は「梅雨明けもまだなので、毎日フル稼働させるかどうかは今後の天候を注視して判断したい」と話した。

 国、県、県企業局が管理する県内11ダムの合計貯水率は6日午前0時現在、46・3%で平年を29・1ポイント下回っている。

 沖縄気象台によると向こう1週間は、熱帯低気圧や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなる見込み。

座間味・阿嘉島の淡水化装置復旧 41日ぶり再稼働

 【座間味】復旧作業が進められていた座間味村阿嘉の海水淡水化装置の作業が6日午後までに終了し、再稼働した。4月26日の停止以来、41日ぶりの再稼働に住民からは「雨が降らないので再稼働してよかった」と喜びの声が上がった。1日当たりの生産量は約108トン。阿嘉・慶留間の両島に配水される。7日からは、午前8時半から午後9時半の13時間稼働する予定で、村は水使用量の増加があれば、稼働時間の延長も検討するとしている。

 同装置は海水を淡水にする逆浸透膜(RO膜)の交換やフィルターを1基増設するなどの作業を進めていた。

 また、座間味島の海水淡水化施設もRO膜を交換するため、13、14の両日で作業を行う予定。同施設では現在、24時間のフル稼働で、1日当たり160トンの水を生産しているが、交換後は生産量が増える見込み。

 村ではほかにも、阿嘉島にある浅井戸からの取水を目指している。取水ポンプの取り付け工事後、20日ごろから1日30トンの取水が可能となる見通し。節水シールの配布やフェリー内で節水を呼び掛ける方法も検討している。村阿嘉の中村勇さん(64)は「装置の再稼働は喜ばしいことだ。あとは雨が降ってくれたらなおいいが」と話した。