沖縄県内のパチンコ業界で、遊び方や景品交換を説明する外国語のパンフレットを設置するなど外国人観光客の誘客に取り組んでいる。特に、自国では法律でパチンコが禁じられている韓国人観光客に注目が集まる。福岡ではパチンコを目玉にした韓国人向けのツアーもあるといい、県内の業界団体は外国人のパチンコファンが増えることに期待している。(社会部・宮里美紀)

パチンコ店で配られている英語、中国語、韓国語のパンフレット

 韓国のブロガー、カランスルギさん(41)とペゴパさん(48)(いずれもブログ上での名前)は4月中旬、沖縄本島を取材した。韓国対象のマーケティング業などを営む福岡市の会社が企画したもので、評判のダイビングショップや焼き肉店に加え、那覇市のパチンコ店を訪れた。

 カランスルギさんにとって沖縄は、暖かい気候で地理的に近く、異文化が体験できるのが魅力。「パチンコは韓国にない。日本人の遊びの一つとして体験してみた」と話した。

 ペゴパさんは「台のキャラクターが話している日本語は分からないが、操作は単純だから楽しめた」と振り返る。店内はクーラーやWi-Fi(ワイファイ)、トイレなどの設備が整っているため「賭博目的というより、便利な場所という印象かな。旅行中の休憩がてら良いかも」と語った。

 国際通り徒歩圏内のサンシャインネクスト開南店従業員によると、来店する外国人観光客は多くないが「外国人観光客らしき人は毎日のように見掛ける」という。

 県遊技業協同組合は2年前から、店舗やホテルのロビーなどに中国語、韓国語、英語のパンフレットを設置。パチンコ台の操作の仕方や景品の換え方を説明して、外国人観光客のパチンコファンを増やそうと取り組んでいる。

 古波蔵正専務理事は「韓国人観光客はぼちぼち来店するが、中国や米国など観光客はあまり来ていない」と店員らの報告を紹介。外国人観光客層自体がまだ薄く、これまで売り上げ効果はほぼなかったとするが、「福岡県ではパチンコを目玉観光にしたツアーもあると聞く。沖縄でも楽しんでもらえるはずだ」と期待を寄せている。