東京は桜が満開となり、見ごろを迎えた。淡いピンクに染まる光景は、長い冬を抜け、世の中が生き生きしていく時期の到来を告げているようで、胸が膨らむ

▼門出の4月は、何かとうれしい季節でもある。きょう入社式を迎え社会に巣立つ若者もいる。やがて初月給も入ってくる。本人たちの喜び同様に、たくましくなった我が子の姿に万感の涙を浮かべる親御さんもいるだろう

▼りゅうせきの金城克也会長が社長のころに伺った。入社した新人の家庭を自ら一軒ずつ訪ねていると。親に直接会い、ここまで育ててくれた感謝と、今後世の中に貢献できる社会人へと育てていく決意を伝えていた

▼社長の誓いは、本人の仕事や自己研鑽(けんさん)への意欲を引き立て、親には旅立ちを任せる安心感へとなったであろう。温かく細やかな心配り、経営者の真摯(しんし)な姿勢に感じ入った

▼日本生産性本部によると、今春の新入社員のタイプは小型無人機の「ドローン型」という。安定性では心もとない面もあるが、新たな技能を身につけることによって、さまざまな場面での貢献が見込まれる

▼鍵はスキルアップで、そこは本人任せでとはいかない。“操縦”する上司、先輩の腕も試されよう。操縦ミスがロス(早期離職)に…とならないよう。緊張する新人と同じく、われわれも背筋を伸ばさねば。(宮城栄作)