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  • 大型連休の沖縄のホテルの予約率が昨年の約半数に落ち込んでいる
  • 外国客向けに単価を上げたため、国内旅行者の「沖縄離れ」が生じた
  • 他県の観光地との競争も激化。ツアー料金を下げても戻る兆しない

 5月の大型連休のゴールデンウイーク(GW)の沖縄県内ホテルの予約率が低迷している。関係者によると主要ホテル23社への聞き取りで、3月時点で、GWピークを迎える5月3、4日の予約率が5割台にとどまり、前年に比べ約半数まで落ち込んでいる。航空座席の予約率も一部では前年比7割台で推移、国内観光客数の減少傾向もみられ、ホテル関係者の間では危機感が広がっている。宿泊単価が上昇傾向にある県内ホテルに対し、国内観光客から「沖縄は高い」とのイメージが広がり始めているという。北海道新幹線開通などで国内の観光地との競争が激化し、相対的な魅力低下による国内客離れが懸念されている。

GWピーク時の予約率の平均

沖縄を訪れた観光客

GWピーク時の予約率の平均 沖縄を訪れた観光客

 GWのピークと見込む5月3、4日の平均予約率はリゾートホテルが5割台、シティーホテルが6割台となっている。中には3割台のホテルもある。前年同期の予約率は10割を超え、一部では予約数が実際の客室数を上回るオーバーブッキンも発生していた。

 ツアー客などが集まらない状況も生じている。旅行会社などでは販売価格を2、3度にわたる引き下げに踏み切ったが、予約率回復の兆しは見えないという。ホテル関係者は「複数回の値下げは異例の対応」との見方を示し、「昨年との落差に業界全体が危機感を感じている」と焦りを隠せない。

 低迷している背景には、好調な外国人観光客に支えられ宿泊単価を上げてきたホテルに対し、国内旅行者との間で価格のミスマッチが生じ「沖縄離れ」が生じている。国内テーマパークの新アトラクション開業や国内旅行需要の低下などで沖縄への客足が遠のいているとみられる。(政経部・久高愛)