沖縄タイムスの待機児童アンケートからは、職場復帰や就職を目指す保護者が、子どもを預ける保育園を探す「保活」に四苦八苦する姿が見て取れる。アンケートに答えた、本島南部に住む会社員のヒロミさん(36)=仮名=もその一人だ。(学芸部・豊田善史)

認可保育園に落ちた後は子どもをどこに預けましたか

 「出産後、周りの知人からは、認可保育園に預けるなら早めに探した方がいいと言われていたが、共働きだし、落選するわけないと考えていた。こんなに苦労するとは思わなかった」

 ヒロミさんは自身の「保活」体験をそう振り返る。

 会社員の夫と現在2歳の娘の3人家族。正社員として働き、おととし11月から1年間、育児休業を取得した。

 1年間は子育てに専念し、充実した時間を過ごしたがその後が大変だった。

 住んでいる地域は土地区画整理で、ここ数年、アパートやマンション建設が進み、子育て世代の人口が急増。保育園の数が追いつかない状態だ。

 認可保育園の選考は親の勤務状況などによる点数制。夫婦フルタイム勤務なので点数が高いはずだが、2年連続で落ちている。

 復職当時、娘は1歳。希望した認可保育園は、0歳時点で入園していた子どもたちですでに定員に達しており、入ることができなかった。

 地域の認可外保育園や私立園も見て回ったが、空いているところはほとんど無かった。

 自宅近くに認可外園を見つけたが、歩くスペースがないほど狭く、子どもが伸び伸びと育つ環境には程遠いと感じ、保育料が少し高くても安心できる認可外園を探し回った。

 結局、近くの那覇市で探し、ようやく認可外保育園を見つけたが、延長保育は実施していなかった。

 育休後、これまでと同じ勤務体制で復職したが、午後5時までの勤務に残業があると、子どものお迎えの時間に間に合わない。そこで、会社の短時間勤務(時短)を利用することを人事部に申し出た。

 変更するのに3カ月かかり、その間は、夫や自身の母親に、勤務時間を調整して子どもを迎えに行ってもらった。

 時短制度を利用し、認可外保育園に預けながら仕事を続けていたが、この認可外保育園が「子ども・子育て支援新制度」で、市町村による認可事業となる「小規模保育園」への移行を検討していることを告げられた。小規模保育園が預かってくれるのは0歳から2歳までで、在園児は提携園に入れるが、市外から通っている子は該当しないかもしれないと言われた。

 ヒロミさんは再び「保活」せざるを得なくなり、現在、住んでいる市町村内で保育園探しに奔走している。

 「正社員として復職できても、預け先が見つからなければ、退職せざるを得ない。夫婦で共働きし、社会で活躍するためには、保育園が必要。受け皿を増やしてほしい」。訴えは切実だ。