ギョーザ製造・販売の琉珉珉(比嘉竜児代表)が海外輸出に力を入れている。香港、マカオに続き、2月にはシンガポールへ初出荷。まとまった数量を受注できる飲食店に絞って販路を開拓し、2017年度の輸出額は前年度比10%増の1千万円となった。沖縄を訪れる外国人観光客が増える中、県産食材の認知度の高まりも追い風になっているという。輸出国を増やし、2年後には3千万円を目指す。

アジアへの輸出を強化している琉珉珉の比嘉代表=那覇市の同社

 同社は12年に県の補助事業を活用して、香港とマカオへの輸出をスタート。デパートと高級スーパーでの販売や物産展を通じ、海外での手応えをつかんだ。今では定番メニューにする飲食店もある。

 輸送費や、デパートに陳列する際に請求される「棚代」を一部負担する3年間の補助事業の終了を見据え、14年から独自の営業を実施。売り上げにかかわらず棚代の支払いが必要なデパートでの販売を縮小し、飲食店などの業務用の売り込みを強化した。当初12店舗だった取引先は、年々増え50店舗まで拡大。売上高は毎年1割ずつ伸び、昨年度に1千万円となった。

 また、旅客の直航便を増やしていた香港航空に貨物輸送を提案。貨物の取り扱いがほとんどなかった同航空にとって、新たな収入となるため、割安な料金設定となり、輸送コストの抑制につながった。

 香港やマカオ、シンガポールでは、イカ墨ギョーザ、アグーギョーザ、モズクギョーザといった県産素材を使った商品の売れ行きが好調という。比嘉代表は「日本産ブランドの強みに加え、沖縄を観光で訪れた人が増え、県産素材を食べたことがある、見たことがあるという客からの注文が増えた」とみる。

 今後は台湾などへの輸出も検討する。比嘉代表は「積極的に外に出て、海外での売り上げを伸ばしたい」と意気込んだ。(政経部・照屋剛志)