平和を願った千羽鶴を集め、再生紙にするための引き渡し式と仕分け作業が9日、沖縄県糸満市摩文仁の県平和祈念資料館で開かれた。ことしで12回目。

平和を願う千羽鶴を再生紙にするために仕分ける子どもたち=9日、糸満市摩文仁の県平和祈念資料館

 同館で1年間、集まった90リットル入り袋30個分が、主催の千羽鶴未来プロジェクト沖縄支援会議(比嘉正詔議長)に渡された。市民ら約80人が千羽鶴をつなぐ糸を抜き、再生紙にできる色紙だけをより分けた。

 同会議によると、ひめゆり平和祈念資料館や対馬丸記念館、各地の慰霊塔や式典を合わせて年に約2トン分が集まる。広島、長崎と共にまとめて福島の和紙工場に送り、県内では名刺やNAHAマラソンなどの表彰状に生まれ変わる。

 初めて仕分けをした糸満市兼城の糸満高2年、金城智乃さん(16)は「びっくりする量で、平和を祈る気持ちの大きさを感じる」と話した。

 日々、仕分けに取り組む同市座波の障がい者福祉サービス事業所「すぺーす」の事業推進室長、伊禮照夫さん(69)は「祈りが普段の暮らしにもつながるように」と、利用者と一緒に選別を進めた。