事件や事故、ある事象が起きたとき、分かりやすく単純化したニュースからは、こぼれ落ちてしまう声がある。記事にするとき、それがもどかしいことがある。 本書は、1990年代、バルカン半島の多民族国家ユーゴスラビアで起きた内戦を、故郷を追われた難民の食の記憶を手掛かりにたどった。