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米軍F15、沖縄本島南沖で墜落 操縦士は脱出 外来F22と訓練か

2018年6月12日 08:02

 11日午前6時25分ごろ、米軍嘉手納基地所属のF15C戦闘機1機が沖縄本島の南の海上に墜落した。嘉手納に暫定配備されているF22ステルス戦闘機と異機種の空対空訓練を実施していたとみられる。米軍や防衛省によると、操縦士1人が乗っており、那覇市の南約90キロの海上で緊急脱出した。足の骨折など重傷を負った。県は在沖米軍に、安全が確認されるまでの同型機の飛行停止を求めた。

海上に墜落した米軍嘉手納基地所属・F15戦闘機の同型機=5日、米軍嘉手納基地

F15が墜落したとみられる地点

海上に墜落した米軍嘉手納基地所属・F15戦闘機の同型機=5日、米軍嘉手納基地 F15が墜落したとみられる地点

 目撃者によると、11日午前6時すぎ、複数のF15戦闘機が、F22ステルス戦闘機とともに、滑走路を西側へ向かって離陸。防衛省と米軍によると、沖縄本島の南の海上で計7機で訓練していたという。

 米空軍第18航空団は運用、整備、安全確保の手順を見直すまで、嘉手納のF15の訓練飛行を一時的に中止すると発表。「現時点で墜落の原因は明らかとなっていない。調査委員会が究明する」としている。

 普天間飛行場や嘉手納基地に所属する米軍機は事故とトラブルを繰り返している。日米両政府は抜本的な解決策を提示しないまま、飛行を認めており、県内の反発は強まっている。

 米軍と航空自衛隊那覇救難隊の航空機が、墜落機の操縦士を捜索。同救難隊のUH60ヘリが同日午前7時45分ごろに救出し、同8時20分ごろにキャンプ瑞慶覧の米海軍病院に搬送した。

 第11管区海上保安本部は、那覇市から南へ約100キロの海上で、事故機の残骸とみられる漂流物があるとして、周辺を航行する漁船や漁業協同組合に対し、注意を呼び掛けた。

 沖縄防衛局は県や嘉手納基地の周辺自治体に事故を通報した。當山宏嘉手納町長は「万が一陸上の住宅街に墜落すれば取り返しのつかない重大な事故につながりかねない」と強い懸念を示した。

 菅義偉官房長官は11日の記者会見で「米側で原因を調査中なので、状況が判明する中で今後の対応を検討したい」と述べた。

 嘉手納基地には48機のF15が常駐。2013年5月に国頭村の東海上、06年1月に伊計島の東海上、02年8月に沖縄本島の南海上で墜落するなど、1979年の嘉手納配備後、39年間で今回の事故を含め、墜落事故は10件目になる。

県、飛行停止求める

 翁長雄志知事は11日、墜落事故を受け「昨年1年間で(米軍の)緊急着陸などが連続し、解決しない中でF15が落ちた。このような状況では将来の子や孫に責任を持てない。先進国でこういう国はないのではないか」と強い不快感を示した。県は、米軍に対し同型機の飛行停止を求めている。

 県は12日に沖縄防衛局長、外務省沖縄担当大使を県庁に呼び出し抗議する。抗議は謝花喜一郎副知事が対応する。翁長知事は抗議の意志を示しつつ「(抗議をしても)解決するのかなとも思う。(日米両政府に)当事者能力がない」と述べ、米軍機事故が相次ぐ一方で再発防止の具体的な効果が出ない状況を問題視した。

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