沖縄県の翁長雄志知事は11日、県政与党県議らと知事公舎で意見交換し、2期目への出馬に関し「与えられた責務を全うする」と述べるにとどめ、出馬への意思は示さなかった。名護市辺野古の新基地建設に関しては「法律違反などがあればちゅうちょなく撤回する」と語り、埋め立て承認を撤回する考えに変わりはないことを強調した。

翁長雄志知事

 面談後、照屋大河氏(社民)らが明らかにした。

 12日に開会する6月定例会では、与野党が2期目出馬への意思を確認する方針。出席県議がこうした質問への対応を確認したところ、翁長氏は「与えられた責務に必死に取り組みたい」と述べた。

 現在、与党は翁長氏の再出馬前提で要請時期などを検討している。照屋氏は記者団に「(方針を)変える必要はないと思っている」と述べ、引き続き翁長氏再選を狙う考えを強調した。

 一方、6月議会中の出馬表明には否定的な見方を示した。要請時期に関しては、与党や労働組合などでつくる調整会議で調整していくとした。

 体調に関して翁長氏は「大変心配を掛けたが順調に回復している」と説明。医師からは「知事の責任を果たせる状況にある」との説明を受けていることも明らかにしたという。渡久地修氏(共産)は「知事は意欲と決意に満ちている」と面会の感想を語った。

 意見交換会は定例会開会前に県三役と執行部、与党が開いている。翁長氏は約1時間15分の意見交換会まで出席し、その後の懇親会には参加しなかったという。翁長氏が膵(すい)がんの摘出手術後に与党県議と面会するのは初めて。