嘉手納町議会(徳里直樹議長)は6月定例会開会日の12日、米軍嘉手納基地へのF22ステルス戦闘機の暫定配備、CV22オスプレイの飛来、旧海軍駐機場の使用に対する抗議決議案3件を全会一致で可決した。11日に発生したF15戦闘機の墜落事故への抗議決議案は、情報把握や文案調整などの手続きが間に合わなかったため、19日までの会期中の審議を目指して調整を急ぐ。

 嘉手納基地を巡っては5月30日のF22の暫定配備発表後、町議会の基地対策特別委員会が相次いで抗議決議案を出さざるをえない異常事態が続いている。3件の決議案を提案した基地特委の當山均委員長は「F15墜落の抗議決議をすべきだが、間に合わなかった。これほどの数の決議を上げざるを得ない状況は今の嘉手納基地の異常さを如実に示している」と述べた。

 抗議決議3件中、特にCV22オスプレイの嘉手納基地への飛来には「断固反対」との強い表現を用い、地元自治体に飛来を事前に連絡しなかった日本政府に対しても「米軍の言うがまま要請を受け入れた対応に強い憤りを禁じ得ない」とした。CV22オスプレイの県内訓練場使用計画を撤回することも求めた。

 CV22を巡っては、これまでも町議会で2013年から15年にかけて3度の嘉手納基地配備反対決議案を可決。13年4月には配備に反対する住民大会も開いている。

 F22暫定配備に対しては飛行訓練中止や即時撤去などを求め、F22を含む外来機の飛行禁止を訴えた。旧海軍駐機場は、騒音の発生有無にかかわらず使用禁止を求めた。

 抗議決議文は12日の一般質問終了後、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長を訪れ、手交する。嘉手納基地第18航空団司令官、県議会議長らにも郵送する。